視察セミナー 「屋根+木」展 黒い森

2018年2月末に、「屋根+木展 & 黒い森」というタイトルで視察セミナーを開催しました。2年に一度の木造建築分野の一大イベント「屋根+木展」訪問と、黒い森地域での、木造建築ならびに森林視察という内容でした。

木造建築においては、今回、私が思い入れのある古建築の修復事例も見学しました。廃屋が、心地よく魅力的な村のコミュニティセンターに改修された事業や、大きな納屋が、レストランとホテルに生まれ変わった事例です。歴史や文化詰まった古いものには、ノスタルジーがあります。また、機能性や経済性が強く求められている現代建築にはないデザインと空間があります。

木工職人が通う職業学校も訪問しました。ドイツでは、デュアルシステムという伝統的な職人教育の仕組みがあり、職人の見習生は、地元の企業の親方(マイスター)と学校の先生の両方から、実践から理論まで、包括的な教育を受けます。

森林視察では、フライブルク市有林を散策しました。人口密度が高く、森の国土保全機能と保養機能が重要なドイツや日本のような国において奨められる「統合的な森林マネージメント」「多機能森林業」を体感してもらいました。

下記は、1人の参加者からのメーッセージです。

「今回は自分の視野を広げたいと思い参加させていただきましたが、高い満足度で目的を達成することができました。見学の中で個人的に最も興味深かったのは職業学校と理想的な森林の様子の2つです。今後の目標として、研鑽を積み多角的に思考できるようになるために、ツールとして技術を磨いていきたいと改めて思いました」

ドイツ/オーストリア 建築セミナー 「木」と「土」と「藁」の建築

ドイツ視察 森林業 + 木材

投稿者: Noriaki Ikeda

日独森林環境コンサルタント 南西ドイツを拠点に、地域創生に関わる様々なテーマで、日独の「架け橋」として仕事をしています。 ・ドイツ視察セミナー ・日独プロジェクトサポート ・日独異文化マネージメントトレーニング

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