ベーシックが大切

フォレストジャーナルに頼まれて、ドイツの森林業で、川上と川下を繋ぐキーマンであるフォレスターの記事を書きました。
https://forest-journal.jp/market/31805/

1)質の高い森林調査と整理されたデータ、
2)持続的な素材生産計画、そして、
3)現場や所有者の状況を隅々まで把握する異動が基本ないフォレスターの「頭脳コンピューター」の大切さを、
とりわけ強調しました。
日本では、四半世紀前から「高性能林業機械」、ここ数年は「スマート林業」「異業種参入」などアピールされていますが、それらの魅力的に聞こえる「ツール」も、上記の3つのベースに加え、4)質の高い道のインフラと、5)人を育てる教育システム、という基盤があって初めて、その性能が発揮されます。
私は、何事もベーシックが大切だと思います。ベーシックは目立たないし、見新しくないし、単年度という組織の都合や、政策決定者の短い任期内では、目に見える成果は上げられないことが大半なので、抜本的な議論や長期的なビジョンの構築と実践は、やりにくい構造ですが、やるべきことだと思います。
それから、記事の最後に書いていますが、その職業を学ぶ人間、それに従事する人間にモチベーション与える「ロマン」も大切だと。

https://forest-journal.jp/market/31805/

投稿者: Noriaki Ikeda

日独森林環境コンサルタント 南西ドイツを拠点に、地域創生に関わる様々なテーマで、日独の「架け橋」として仕事をしています。 ・ドイツ視察セミナー ・日独プロジェクトサポート ・日独異文化マネージメントトレーニング

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