建築:自然素材が持っている包容力と問題解決能力

省エネの建築というと、「断熱」と「気密」が合言葉になっています。しかし一方で、古代から使われてきた自然素材の優れた性質があります。それは「蓄熱(調熱)」「調湿」です。自然の素材である「木」や「土」が持っている熱と湿度のバランスを取る機能、調整する機能は、人間よりもはるかに長く存続している自然のもっている「包容力」であり「問題解決能力」です。

現代人は、問題があるとテクノロジーに頼りがちです。テクノロジーが何でも解決するという迷信や傲慢さが、さらなる問題を生み出しているケースも多々あります。

自然を活かした、自然と共にの哲学による、シンプルで賢い、テクノロジーを使わないで済むソリューションが、建築の分野にもあります。
調熱と調湿を備えた断熱と気密が、持続可能な省エネで健康な建築のソリューションになります。

投稿者: Noriaki Ikeda

日独森林環境コンサルタント 南西ドイツを拠点に、地域創生に関わる様々なテーマで、日独の「架け橋」として仕事をしています。 ・ドイツ視察セミナー ・日独プロジェクトサポート ・日独異文化マネージメントトレーニング

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